私のヒキダシ1~塗り絵セラピー 花セラピー~

7月もそろそろ半ば。
先週末にいろいろなことがありましたが
皆さんはどんな朝を迎えられましたか。

今日は私が”塗り絵”や”花セラピー”をおススメするわけをお話しします。
(塗り絵セラピーについては「早紀さんのアルテ・セラピア」という名前を使っています)

今からちょうど10年前に、私は心理カウンセリングを学び始めました。
家族が抱えてる問題、その大元になった母の特性のこと、
そこから派生した、些細なことが発火点になった家族内の諍い、
常にしっちゃかめっちゃかな我が実家との関わり、そこをより良くできたらな…という理由で勉強を始めました。

親子問題の解決はけっこう時間がかかりました。
なかなか解決の糸口が見つからなかったので、とても疲れていたと思います。
4年ほどお世話になった心理カウンセラーさんはいましたが、
途中から膠着状態だったのは、なぜ?(笑)
でもいろいろな出会いや勉強のおかげで、今はかなり多くのことが整理されて
とても健康な自分がいます。

さてどうして私が”塗り絵セラピー”や”花セラピー”をおススメするのか。

心理カウンセリングに於いて、「話すこと」はとても大切だと思います。
基本中の基本の一つですね。
でもまだ言葉になってない、あるいはうまく言葉にならない気持ち。
話し始めたけれど…途中でおしまいにしてしまった気持ち。
そして残る、ざわざわモヤモヤした感覚。
自分の気持ちや感覚を伝えようとしても、上手くいかないことって良くあるのではないでしょうか。

塗り絵セラピーや花セラピーでは、そんな時にチカラを発揮します。

例えば塗り絵セラピー。絵柄はフルセッションだと2枚、塗って頂きます。
予め自分のテーマに沿った柄を選び、最初の1枚について、今の気持ちを絵柄の世界観を借りて表現してみましょう。

塗った後、作品についてさまざまな思いをお話しして頂きます。
「塗っただけじゃなくて話さないとダメ?」って思う人もあるかも知れません。
でも夢中になって色を載せていくと、どんどん固まっていたものが溶けて流れて溢れ出てくるんです。
ずっと聞きとれなかったこころの言葉に耳を傾け、それを言葉にすることで、ざわざわモヤモヤしていたものの正体が少しずつ見えてくる。
もちろんそこには色彩心理学に基づいた、こころの状態にも気が付いていきます。色相の心理、トーンの心理、そして配色の心理。
そういうものも参考にして「今の自分」を客観的に見ることができます。

2枚目を塗ってみましょう。

使う色の数やタッチ、1枚目とずいぶん違うでしょう?
色の数が増えるということは、その人の内的な世界がより豊かであるということ。
しっかり塗った部分や繊細に表現されたところ、そういうタッチのバリエーションが出ているのも、1枚目と比べていろいろな変化がこころの中に起きていることが多いのです。
強調しているところ、省略しているところ。たとえ同じ図柄を塗っても
出来上がった作品はまさに”十人十色”。

もちろん2枚目についても、その思いのたけをお話しして頂きます。
すると同じテーマについて塗ったにもかかわらず、大きな変化、発見が生まれているんですね。

最後に2枚の作品を見比べながら振り返っていくと
笑顔になっている人が多いです。
なんか癒された~と話す人も多いです。
塗り絵しただけなのに笑顔になれる、癒される、とても不思議だし興味深いですね。

言葉で自分のこころのうちを語ることは、とても大切なこと。
でもそれが苦手な人、苦手な時があります。
そんな時でも今の自分を見つめ、たくさんのことに気が付くことができる。

それが”塗り絵セラピー”
中本早紀の「アルテ・セラピア」です。

 

 

「色が味方する、わたしだけの宝物」イベント報告です

先ほど参議院議員選挙の投票に出かけ、少し休憩してから
PCの前に座っています。

さて先週の土曜、かねてから告知していましたイベント
「内側も外側もまるっと 色が味方する、わたしだけの宝物」を無事に開催することができました。
今日はそのご報告です。


この日のタイムスケジュール。ちゃんと時間内に収まるかな…

一緒に講師を務めてくれたイメージコンサルタントであり
ナチュラルビューティースタイリスト、物井三枝さんのInstagramは
こちらから!
連絡先もリンクされていますよ。
↓↓↓


準備中の2人です。少しドキドキ感が高まってきました。
これからお客さまお2人を迎えに参ります。

お2人を無事にお迎えして、時間通りにイベント開始。
ドレープや色鉛筆、クレヨン…
たくさんの色がお部屋いっぱいに広がって、とても華やかな場になりました。

さて私の「塗り絵パート」をお伝えしたいと思います。


一人目の方の1枚目。テーマは「今の自分を見つめたい」でした。
左側はドアが外に向けて、右はドアを開けると室内へ。
その方の外側の世界、内側の世界、
それぞれドアが開いた後の世界がどう展開しているのか、とても興味深いです。
塗りながらいろいろなことを考えたり想像したり、自分の声に耳を傾けたり…
塗り絵を塗っていると、人はかなり集中しています。一種のトランス状態。
そしてその間は、こころと向き合い対話する、大事な時間になっていくことが多いのです。

次に2枚目。「愛の花びら」と名付けられた絵柄です。
高いところから花びらのようなハートのようなものが降り注いているように見えますね。
でも「これは受け止めているのではないんです。誰かにたくさん、手渡していると思います」
そんなふうに語る方もいらっしゃいます。
同じ絵柄でも人それぞれなんですね。

花びらの色合いも十人十色です。
力強さを思わせる”ビビットカラー”を選ぶ方、パステルカラーの方、色とりどりの世界を表現しています。
さて、かつて一面にブルーのグラデーションを塗り続ける方がいらっしゃいました。その時その時、その方の気持ちは何を伝えてくれているのでしょう。
セラピストは丁寧にその言葉をお聞きしていきます。

次にご紹介するのは二人目の方の作品です。ゆっくり時間をかけて…ということで2枚目は後日の宿題となりました。
テーマは「ストレスを発散したい」です。

ストレス系をテーマにするときは火山が爆発したりギザギザトゲトゲの絵柄を選ぶケースが多いのですが、この方は向かい合う女性2人。

選んだ瞬間から、その人独自のストーリーが始まっているのでしょうか。
2人が向き合う絵柄、どんな物語が今あるのか、今までにあったのか、これからあるのか…
そのあたりを思いながら、その人が「ストレス」と感じているものをお聞きしていきます。
私が解釈するのではなく、その方の中にあるさまざまな思いやとらえ方を、自由にお話ししてもらいます。
お話ししながら、たくさんのことに気づかれていったのではないでしょうか。


2枚目の絵柄は持ち帰って頂き、ご連絡を頂くのを現在楽しみにしている状態です。

パーソナルカラー診断とぬり絵をお2人交互に体験して頂き
イベントは2時間、和やかに終わりました。

塗り絵パートについては反省するべき点がたくさん。
これを糧により良いイベントを考えていきたいと思っています。

真夏の日盛りにも拘らずお集まり頂き
ご参加されたお2人には心から感謝申しあげます。
本当にありがとうございました!

セルフ 花セラピー

7月8日、世の中を揺るがす事件が起きてしまいました。

私も思わず半日メディアを追いかけてしまい、とても疲れた一日でした。
と同時に、大雨のように降り注いでくるメディアからの報道には距離を置いた方がいいと、多くの精神科医や心理カウンセラーの人たちが発信していた一日でもあったように思います。
そしてそれはとても大事なことだと、私も思っています。

ただ報道から距離を置いても
昨日からずっと続くざわついた気持ちはなかなか晴れません。
亡くなられた方の思想や実績とは関係なく
1つの命があっけなくこの世から消えたことへの驚きや
脱力感に包まれてしまった…そんな状態でした。

思い切って今日は「セルフ花セラピー」をやってみました。
整理のつかない気持ちを花を使って外在化することが、少しできたかも知れません。

作品は2つ作りました。

白いトルコキキョウは、鎮魂や服喪と同時に気持ちの浄化を求めて選んだように思います。
そしてこの大きな白い花にものすごく癒された気がします。
赤く小さなヒペリカムは、小さいけれどそこに存在する、いろいろなことを乗り越えようとするパワーなのかも知れません。
グリーンで包み込むように囲みたかったのにも、大事な意味があるのでしょう。

青いデルフィニウム、昨日からの内省的な気持ち。
沈んだこころを素直に出してみました。青いお花いっぱい、挿しました。
カーネーションのピンクは「癒されたい」「リラックスしたい」を表現しているのだと思います。
昨日から続く緊張を緩ませたい。自分がそう思っていたことも活けるまでは分かりませんでしたが。
黄色のオンシジウム、光が欲しい、希望が欲しい、誰かに気持ちを聞いて欲しい、のかな?
黄色って「ちょっと誰かに甘えてみたい」「気を引いてみたい」そんな傾向の気持ちがある時に選んだり気になる色ですから。
夢中になって活けていると、少しだけ現実逃避できますね。
ちょっと辛いことから逃げても良いんだよ、そんな言葉も自分にかけてあげられました。セルフでやって、とても良かったように思います。

花セラピーについては別のページにも説明があります。
参考にしてみて下さい。